リックスLお茶の水女子大前

一方、ディープインパクトは今更言うに及ばない名馬であるが、そのキャリアの中で最大のインパクトを与えたのが2戦目の若駒ステークスではなかろうか。
こちらもブラックタイドの全弟として注目を集めていた馬。デビュー戦圧勝で挑んだのがオープン特別の若駒S。7頭立ての少頭数に加え、コレと言った馬もいなかったこともあり1本被りの人気に推されたディープインパクト。ダイジェスト番組でレース途中からの観戦になったわけだが、馬群がばらけ、先頭から後方までは大きな差が付いていた。4角に入るころには勝機はゼロ。「これは勝てんわね。3着までに来ればクラシックでも目はあるかな」と考えてみていたのだが…。
直線に向くと、1頭だけ次元が違った。とんでもない脚を使って前を捉えると、5馬身の差を付けて見せた。
昔のレースの映像やら海外のレースの映像やら、いろいろ見て来たが、流石にこんなのはお目にかかったことはなかった。
今年の菊花賞馬誕生
そう考えた。不器用そうで皐月賞には向きそうもない、ダービーは長い直線で伏兵にやられそう、と考えたわけである。
不器用そう、のイメージは間違ってなかった。皐月賞では、出遅れ、向こう正面で引っかかり、4角では大外ブン回し。3つの敗因をやらかしているのである。それでいて2馬身半差での完勝なのだから、これはもうどうにもならない。3冠馬誕生は確実、と観念した。
ダービーでも伏兵の付け入るスキすら与えない圧勝劇。
最初に勝つと思っていた菊花賞が1番危ないレースだったと言うのは何とも皮肉だった。大逃げを打ったアドマイヤジャパン。道中引っかかり通しで自身との戦いに終始していたディープインパクト。直線を向いてもその差は相当なものがあった。4角回った時点で馬券を売ったとしても、ディープインパクトには張れない。アドマイヤジャパンは止まる気配がないし、ディープインパクトはかかった分末を失っているであろうし。ところがそこから鬼脚を発動し、ゴール寸ででアドマイヤジャパンを捉えてしまった。 リックスLお茶の水女子大前